スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告

先進国の利上げ予想の順番は正しいのか

㈱T&Cフィナンシャルリサーチ・吉田 恒

欧米先進国の利上げ開始は、英国2011年前半、ユーロ圏2011年末、米国2012年央といった見方が最近にかけて一般化してきたようだ。これこそが、最近にかけての金利および通貨の強弱を左右してきたと思われるが、このままで行くかは微妙だろう。

◆英国→ユーロ圏→米国の順番?
先進国の代名詞はG7だ。この中で、すでにカナダは2010年から利上げを開始している。ただ、G7のコア、中核メンバーであるG5(欧州統一通貨、ユーロ誕生により日本、米国、英国、ユーロ圏のG4に変わっている)では、まだ利上げへ転換した国はない。そんなG5での利上げ開始についての見方がここに来て浮上してきた。
G5で最初に利上げを行うとの見方が強まっているのは英国だ。英国の中央銀行であるBOE(イングランド銀行)ではすでに利上げを支持するメンバーが最近までに2名になっている。こういったことから、英国の利上げは、早ければこの2011年半ばまでに、遅くとも夏までに行われるとの見方が急拡大してきた。英ポンドが、今年に入ってから対円、米ドルで急上昇している主因といえるだろう。
この英国に続き、ユーロ圏、ECB(欧州中銀)も、2011年末にも利上げを開始するとの見方が増えてきた。米国と比べても、インフレ警戒を示すデータが増えてきた中で、世界最強のインフレファイター、独連銀(BUBA)の信念を引き継ぐECBは、FRB(米連邦準備制度理事会)より早く利上げへ転換するとの見方が最近にかけて急拡大してきた。
そして、その米国にしても、今年6月で予定通りQE2(第二次量的緩和)を終了し、年末にかけていわゆる出口政策を開始、2012年半ば頃には利上げが始まるといった見方が専門家の間で一般的なところとなっているようだ。

◆金利・為替のかく乱要因
こんなふうに、「英国→ユーロ圏→米国」といった具合に、欧米先進国、G5の利上げへの転換が展開していくといった見方が最近にかけて強まり、それが金利、通貨の強弱を左右する形になったようだ。ただ、先週発表された英国の景気指標は予想を下回るものも少なくなかった。財政赤字削減の景気への悪影響があらためて注目され始め、「BOE利上げは早くても2011年末」との見方も再燃した。
1999年のユーロ誕生以来、ECBの政策変更はFRBをつねに後追いしてきた。これは、対米輸出依存度の高い欧州の景気は、所詮米国次第だったということだろう。「100年に一度の危機」後の景気回復が、中国など新興国主導とはいえ、「欧州は米国を後追いする」パターンは完全に変化したのか。
ましてや、欧州には財政危機の影が依然として漂い続けている。最近にかけても、欧州の財政危機への懸念を受けた信用リスクは悪化気味だ。BOE→ECB→FRBといったG5利上げの順番がこのまま変わらずに行くかは微妙で、それは今後の金利・為替のかく乱材料となりそうだ。(了)

20110203.gif

2011.02.03 | FXレポート

«  | ホーム |  »

FC2Ad


MATRIX TRADER 新規口座開設


吉田 恒(よしだひさし)

プロフィール

吉田 恒(よしだひさし)

吉田 恒(よしだひさし)
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。また、投資情報コングロマリット、 T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。グローバル投資情報「G20マーケットインサイト」の編集責任者。また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落、昨年2007年8月の円急騰など大相場予測の精度に定評がある。「わかりやすい、役に立つ、当たる」として顧客満足度の高さではFX界随一との呼び声が高い。

最新トラックバック

注意事項

このレポートは情報提供を目的とし、投資の断定的判断を促すものではありません。お取引における最終的な判断は、お客様自身で行うようにしてください。この情報により生じる一切の損害について、当社は責任を負いません。本レポート中の意見等が今後修正・変更されても、当社はこれを通知する義務を負いません。著作権はJFX株式会社に帰属し、無断転載を禁じます。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR


■リスクについて
当社の取扱う店頭外国為替証拠金取引は、レバレッジ効果(実際の取引額と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や為替市場の変動等により注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等には、元本(預託金)を上回る損失発生の可能性があり、元本や利益を保証するものではありません。特に、マイナー通貨(流動性の低い通貨)の取引をされる場合、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。さらに、スワップポイント(通貨間の金利差調整額)についても通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、プラスの場合もあれば、マイナスの場合もあります。取引におけるお客様のコストは、手数料とスプレッドとなりますが、手数料は無料となっております。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、0~となっておりますが、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。取引において最低限必要である資金(MATRIX TRADERの法人のお客様以外)は、一部マイナー通貨を除き、〈想定元本(為替レート×取引数量)×2%〉で算出されます。MATRIX TRADERの法人のお客様の取引において最低限必要である資金は、500円~となっております。レバレッジは、〈想定元本÷取引において最低限必要である資金〉により算出され、それぞれの値が変動することにより、レバレッジも変動しますが、最大で50倍となります(MATRIX TRADERの法人のお客様以外)。当社は、インターネットを通じて店頭外国為替証拠金取引サービスをご提供しておりますので、お客様のパソコン・インターネット環境や当社のシステムに不具合が生じた場合等、取引ができなくなる可能性があります。また、当社では、複数の商品を取り扱っており、取引要綱や各項目の名称等が異なります。さらに、お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは異なりますので、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断によりお取引ください。
関東財務局長(金商)第238号 / (社)金融先物取引業協会 会員番号1503 金融商品取引業者 JFX株式会社

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。