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年末年始相場はどう動くか?

 クリスマス休暇で為替が全体的に小動きになる前まではドル一段高が進んだ。ドル円は一時84円台へ、そしてユーロドルは1.3ドル割れへ、いずれもドル一段高となったわけだ。では、このドル一段高をもたらしたのは何だったか。

◆ドル買い戻しは一巡、次の展開は?
 始まりは、ヘッジファンドの11月決算期末、そしてクリスマスに向けたポジション調整だった。その前まで、ドルが全面安となり、ちょうどドル売られ過ぎになっていたことから、このポジション調整はドルの買い戻しとなり、それがまさにドル高を後押ししたわけだ。
 資料1はドルのポジションだが、確かに11月にかけてかなりドルは売られ過ぎた状況になっていたのが、最近にかけて修正が進み、ほぼ売られ過ぎは是正され、ニュートラルに近くなったことがわかるだろう。
 これを見ると、この間のドル高は、ドル買い戻しを受けた動きだった。そしてそんなドル買い戻しがほぼ一巡する中で、ドル高も一息ついた形になっているわけだ。ではドル高はこれで終わったということなのか。

<資料1>
20101227_01.gif

 クリスマス前までのドル一段高をもたらしたもう一つの大きな要因は米金利上昇だった。資料2は米長期金利とドルの対円相場のグラフを重ねたものだが、これを見ると11月から米長期金利が急騰に向かい、それを追いかける形でドルも上昇が勢いづいた形になっている。
 ただこの資料2を見ると、ここに来て米長期金利上昇とドル高にかい離が目立ってきた。米金利とドルのどちらかが間違っているのだろうか。もしも米金利が正しければ、ドルは90円になっていてもおかしくない。逆にドルが正しければ、米金利は上がり過ぎで、3%以下に低下してもおかしくない。それとも、米金利とドルの相関関係が崩れてしまったのだろうか。

<資料2>
20101227_02.gif

 ドルが米金利についてくるかはともかく、米金利の今後の行方についてまずは考えてみよう。今回の米長期金利上昇は、11月FOMC(米連邦公開市場委員会)で第二次量的緩和、いわゆるQE2が決まった後から始まったものだった。そしてそれは、昨年3月に第一次量的緩和、いわゆるQE1決定後の米金利上昇とほぼ似た動きだった。
 資料3がそんなQE1後の米長期金利上昇と、QE2後の米長期金利上昇を重ねたものだ。ここに来て、QE2後の米金利上昇の方が大きくなってきた感じはあるが、依然として結構似た動きが続いているだろう。この似た動きがまだ続くなら、年末年始にも米長期金利上昇は再燃し、1月早々にもこの間の高値3.5%を上回っていく見通しになるわけだが、果たして?

<資料3>
20101227_03.gif

2010.12.27 | FXレポート

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吉田 恒(よしだひさし)

プロフィール

吉田 恒(よしだひさし)

吉田 恒(よしだひさし)
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。また、投資情報コングロマリット、 T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。グローバル投資情報「G20マーケットインサイト」の編集責任者。また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落、昨年2007年8月の円急騰など大相場予測の精度に定評がある。「わかりやすい、役に立つ、当たる」として顧客満足度の高さではFX界随一との呼び声が高い。

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