スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--.--.-- | スポンサー広告

「低金利でも株安」はおかしくないか

㈱T&Cフィナンシャルリサーチ 代表取締役 吉田 恒

NYダウの4月下旬の高値からの反落率は10%を大きく越えてきた。ではこのまま「弱気相場」の目安である2割へ反落率を一段と拡大するのだろうか。過去において、2割以上の株反落が起こったケースと比較すると、今回は金利との関係が大きく異なっている。結論的にいうと、超低金利が変わらない中で、本当に米株は一段安に向かうか、試されているといえそうだ。

◆株と金利の「不自然な関係」
過去10年程度において、NYダウの2割以上の反落が起こったのは3回あった。その起点は、1998年7月、2000年1月、2007年10月だった。ところで、この3つの米株急落の起点と、米2-10年債利回り差の関係を調べたところ、同利回り差は±0.5%程度ときわめて小幅となっていた。
さて、4月下旬の1万1200ドルの高値から、ここに来てNYダウが1万ドルを大きく割り込み、年初来の安値更新となってきたことで、この間の最大反落率は14%程度に拡大してきた。ではこのまま、反落率が2割以上に拡大し、ダウは9000ドル割れへ向かうのだろうか。
上述3回の2割以上の反落で株弱気相場へ転換した局面と今回との大きな違いの一つに、金利との関係がある。2-10年債利回り差は、今回の場合は依然として2.5%前後と大幅に開いた状況が続いている。これは言うまでもなく、実質ゼロ金利という超低金利政策を維持しているためだ。
最近と同じように、2-10年債利回り差が2.5%前後で推移していたのは2003年だったが、この年は長期株高の起点となった。要するに、最近の米金利の状況は、長期株高の途上であってもおかしくなく、これまでの経験からすると弱気相場への転換になるとは考えにくい。そんな異例な株と金利の関係になるかが、試されているといえそうだ。

◆景気と金利の「不自然な関係」
代表的な米景気指標の一つであるISM(米供給管理協会)製造業景況指数は、6月の結果が事前予想以上の悪化となった。これを含めて、このところ米景気指標の予想を下回る結果が増えている。「危機」対策の緊急避難措置を政府・FRB(米連邦準備制度理事会)が解除に動き始めていること、またユーロ危機から株価が大幅反落になったことなどの影響が出始めたといえそうだ。
ただそれにしても、米景気と米金利の相関関係から考えると、米金利は極端に低すぎる状況にある。ISM指数と米長期金利は一定の相関関係があるが、それからすると、6月程度のISM指数は、米長期金利が4%前後で推移している可能性を示している。3%を下回って、年初来の最低圏を推移している米長期金利は、米景気指標からは「低すぎる」といえそうだ。
このような低すぎる米金利をもたらしたのは、ユーロ危機をきっかけとしたリスク回避機運。このうちユーロは反発に転じた。株価も反発に転じるようだと、低すぎる米金利が修正に向かう可能性が注目される。(了)

20100708.gif

2010.07.08 | FXレポート

«  | ホーム |  »

FC2Ad


MATRIX TRADER 新規口座開設


吉田 恒(よしだひさし)

プロフィール

吉田 恒(よしだひさし)

吉田 恒(よしだひさし)
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。また、投資情報コングロマリット、 T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。グローバル投資情報「G20マーケットインサイト」の編集責任者。また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落、昨年2007年8月の円急騰など大相場予測の精度に定評がある。「わかりやすい、役に立つ、当たる」として顧客満足度の高さではFX界随一との呼び声が高い。

最新トラックバック

注意事項

このレポートは情報提供を目的とし、投資の断定的判断を促すものではありません。お取引における最終的な判断は、お客様自身で行うようにしてください。この情報により生じる一切の損害について、当社は責任を負いません。本レポート中の意見等が今後修正・変更されても、当社はこれを通知する義務を負いません。著作権はJFX株式会社に帰属し、無断転載を禁じます。

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR


■リスクについて
当社の取扱う店頭外国為替証拠金取引は、レバレッジ効果(実際の取引額と比較して少額の資金で大きな取引ができる仕組み)や為替市場の変動等により注文(ロスカット注文を含む)が約定しない場合等には、元本(預託金)を上回る損失発生の可能性があり、元本や利益を保証するものではありません。特に、マイナー通貨(流動性の低い通貨)の取引をされる場合、元本以上の損失発生の可能性が高くなります。さらに、スワップポイント(通貨間の金利差調整額)についても通貨ペアやポジションの状態(売りまたは買い)によっては、プラスの場合もあれば、マイナスの場合もあります。取引におけるお客様のコストは、手数料とスプレッドとなりますが、手数料は無料となっております。スプレッドは、売りレートと買いレートの差のことで、0~となっておりますが、流動性が低ければ、スプレッドが大きく広がる場合があります。取引において最低限必要である資金(MATRIX TRADERの法人のお客様以外)は、一部マイナー通貨を除き、〈想定元本(為替レート×取引数量)×2%〉で算出されます。MATRIX TRADERの法人のお客様の取引において最低限必要である資金は、500円~となっております。レバレッジは、〈想定元本÷取引において最低限必要である資金〉により算出され、それぞれの値が変動することにより、レバレッジも変動しますが、最大で50倍となります(MATRIX TRADERの法人のお客様以外)。当社は、インターネットを通じて店頭外国為替証拠金取引サービスをご提供しておりますので、お客様のパソコン・インターネット環境や当社のシステムに不具合が生じた場合等、取引ができなくなる可能性があります。また、当社では、複数の商品を取り扱っており、取引要綱や各項目の名称等が異なります。さらに、お客様の取引の相手方は当社(相対取引)となっており、取引所取引とは異なりますので、契約締結前交付書面をよくお読みいただき、内容をご理解の上、ご自身の判断によりお取引ください。
関東財務局長(金商)第238号 / (社)金融先物取引業協会 会員番号1503 金融商品取引業者 JFX株式会社

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。