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行き過ぎたドル買い・ユーロ売りの反動は?

㈱T&Cフィナンシャルリサーチ 代表取締役 吉田 恒

一部報道によると、米司法省がヘッジファンドのユーロ売りに関する調査を開始したという。さて、実際に投機筋は空前のユーロ「売り過ぎ」になっている可能性がありそうだから、これがその修正が本格化するきっかけになる可能性も十分あるのではないか。

◆1.4-1.45ドルへのユーロ反発か
ヘッジファンドなど主要な投機筋の売買を反映しているとされるCFTC(米商品先物取引委員会)統計によると、2月23日現在で投機筋のユーロ・ポジションは過去最高の7.1万枚のネット・ショート(売り持ち)だった。今回の局面以前のネット・ショート最高は、2008年9月に記録した4万枚だったから、それを大幅に更新し、確かに投機筋のユーロ売りは空前の規模に膨らんでいる可能性がある。
ところで、実際にユーロ「売られ過ぎ」が本格的な修正に向かったら、ユーロはどの程度の反発となるのか。CFTC統計から、過去のユーロ「売られ過ぎ」修正局面を調べてみたところ、短期間に最低でも3%以上、大きい場合は7-10%ものユーロ反発が起こっていた。
今のところのユーロ安値は1.34ドル台だから、反発率が3-4%なら1.4ドルへ近付き、7-10%にも反発率が拡大するようなら1.45ドル程度までユーロ高・ドル安となる計算になるが、果たしてどうか?

◆ドルは88円割れか
一方で米ドルも「買われ過ぎ」懸念が強くなってきた。そういった中で、先週からドル反落気味の動きになっているから、「買われ過ぎ」修正が始まっている可能性もありそうだ。実際に、「買われ過ぎ」修正が始まっているなら、過去のパターンからすると最低でも88円割れまでドル安・円高となりそうだが、果たしてどうか?
CFTC(米商品先物取引委員会)統計によると、非米ドル主要5通貨のポジションをもとに推計した米ドルのポジションは、2月23日現在で11.3万枚のネット・ロング(買い持ち)となり、2008年8月以来の大幅なネット・ロングだった。
ところで、経験的には、米ドルのネット・ロングは10-15万枚が限界で、その後縮小に転じるパターンとなっていた。その中で、米ドルは1-2カ月程度で最低でも5%以上の反落となるのが基本だった。
さて、この間の米ドルは2月19日の92円台前半を高値に、最近は89円を割り込み、すでに最大で4%の反落となっているから、早速「買われ過ぎ」修正が起こっている可能性も考えられる。そして、実際に「買われ過ぎ」修正が起こっているなら、経験的には5%程度へ一段とドル反落率が拡大する可能性があるだろう。今回に当てはめたら、87円半ば程度までドル安・円高になる計算となるが、果たしてどうか?(了)

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2010.03.05 | コメント(0) | トラックバック(0) | FXレポート

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吉田 恒(よしだひさし)

プロフィール

吉田 恒(よしだひさし)

吉田 恒(よしだひさし)
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。また、投資情報コングロマリット、 T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。グローバル投資情報「G20マーケットインサイト」の編集責任者。また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落、昨年2007年8月の円急騰など大相場予測の精度に定評がある。「わかりやすい、役に立つ、当たる」として顧客満足度の高さではFX界随一との呼び声が高い。

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