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豪ドル「バブル破裂」の見分け方

㈱T&Cフィナンシャルリサーチ・吉田 恒

豪ドルもこのところ反落が続き、対円では85円を割り込む動きとなってきました。このような豪ドルの反落は、基本的には買われ過ぎの反動、そして短期的な上がり過ぎの反動でしょう。
ただここで気になるのは、豪ドルの割高というのは、そういった短期的なものだけでなく、もっと根本的な部分にもあるということです。豪ドル円、そして豪ドルの対米ドル相場の適正水準、購買力平価からのかい離率を見ると、豪ドルは対円でもかつてあまりないほど、ましてや対米ドルでは空前の割高になっているようです。

◆中長期的な割高修正の可能性
豪州、そして豪ドルに構造変化が起こり、これまでの常識では説明できないほど豪ドル高が正当化されるようになったのか。そういった面は多少なりともあるとしても、それにしてもこの空前の豪ドル割高というのは、やはり文字通り「バブル」なのか。
もしも、そんな空前の豪ドル割高の修正も本格化し始めたということなら、この豪ドル下落は、短期的な豪ドル上がり過ぎ修正が一巡しただけでは終わらない可能性もあるわけです。
最近、私の親しいある著名な専門家が、日本および海外のメディアが豪州「礼賛」的な記事を特集したのを見て、経験的にこういった動きはネガティブ・インディケーターであり、行き過ぎ相場の転換と一致することが多かったといった内容のレポートをまとめました。
彼のイメージからすると、豪ドルの中長期的な下落が始まっているか、さもなければインフレ局面となっても資源国通貨・豪ドルは上がらないといった局面に向かっているのか、どちらにしても豪ドルの歴史的な上昇局面が転換に向かいつつあるとの見方のようです。日本の個人投資家に人気の高い豪ドルだけに、気になるところだとは思います。
豪州とドイツの株式時価総額を比べてみると、2009年後半頃から、豪州の株式時価総額が、ドイツのそれを上回ってきたことがわかるでしょう。豪州の上場企業で皆さんがご存知のものがどれだけあるでしょうか。そんなふうに考えると、これは豪ドル高などによる数字上のマジックが影響している可能性もあるのではないでしょうか。 (了)

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2011.06.27 | FXレポート

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吉田 恒(よしだひさし)

プロフィール

吉田 恒(よしだひさし)
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。また、投資情報コングロマリット、 T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。グローバル投資情報「G20マーケットインサイト」の編集責任者。また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落、昨年2007年8月の円急騰など大相場予測の精度に定評がある。「わかりやすい、役に立つ、当たる」として顧客満足度の高さではFX界随一との呼び声が高い。

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