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3年連続の4月ドル天井なのか?!

㈱T&Cフィナンシャルリサーチ・吉田 恒

4月にかけて順調にドル高・円安が進んだ。しかし、4月初めにドル高が一巡すると、結局それはその年のドル天井だったのである(終値ベース)――。これは、今年について予言したのではなく、過去2年連続でそうだったと述べたに過ぎない。それでも、3年連続となる可能性はあるのだろうか。

◆ドル高値更新も意外にてこずる?
昨年、2010年のドル高値は4月2日だった。そして一昨年、2009年のドル高値は4月6日だった。このように、過去2年連続で4月初めにドル高からドル安への潮目の変化が起こっていた。そして過去2年の場合は、それが結局年内最後のドル高で、ドルは年間の天井を打った形となったのである。
さて、今年もこれまでのところのドル高値は、4月6日の85.5円だ。過去2年と同様に、後から振り返った時、あれが年内最後のドル高で、ドルはすでに年間の天井を打ったということになる可能性はあるのだろうか。
一つの鍵は、2007年6月から展開してきたドル安・円高基調がまだ続いているのかということだろう。過去2年連続で起こった4月からのドル安再燃は、ドル安・円高基調の中で起こったものだった。中長期のトレンドが、すでにドル高・円安へ変わり始めているなら、これが年内最後のドル高だったという可能性は低くなるだろう。
それにしても、4月初めは絶対的な相場観が裏切られやすい。今年の場合も、ドルブル、円ベアの相場観が戻り、ドル高値を更新するまで、意外にてこずる可能性は、ちょっと頭に入れておく必要があるかもしれない。

◆4月末のドルは83円を越えられない?
ところで、そんな4月のドル円が3月と同じ方向に動いたのは過去10年間で2回、逆方向に動いたのが8回だった。これは、10年間でドル円が7回逆方向に動いた1-2月を上回っている。つまり、3月と4月はドル円が一年で最も逆方向に動きやすい傾向があるわけだ。
さて今年の3月は一時76円台まで円高・ドル安となったが、その後協調介入などをきっかけにドル急反騰となったことから、結局ドルは対円で陽線引け(ドル高・円安)となった。経験則からすると、4月はドルの陰線引け(ドル安・円高)になる確率が8割といった具合に非常に高いということになるわけだ。
ところで、4月のドル寄り付きは83.15円だった。このため、ドルが4月に陰線引けになるということは、月末終値が83.15円よりドル安・円高になるということだ。4月初めにかけてのドル急騰は一息つき、最近はドル調整安の動きになっているが、あくまで調整に過ぎずドル安は限られるとの見方が一般的なようだが、月末83円割れといった見通しは、どんな受け止め方になるか微妙だ。(了)

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2011.04.18 | FXレポート

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吉田 恒(よしだひさし)

プロフィール

吉田 恒(よしだひさし)

吉田 恒(よしだひさし)
1962年、青森県生まれ。1985年、立教大学文学部卒業後、(株)自由経済社(現・(株)T&Cフィナンシャルリサーチ)に入社、2004年1月より同社の代表取締役社長就任。また、投資情報コングロマリット、 T&Cグループの持ち株会社であるT&Cホールディングス取締役にも2004年2月より就任。財務省、日銀のほかワシントン、ニューヨークなど内外にわたり幅広く取材活動を展開。グローバル投資情報「G20マーケットインサイト」の編集責任者。また一般投資家向け為替リアルタイム市況「fx wave」の運営責任者、さらに一般投資家向けの為替および株式講演会を精力的に全国展開している。2000年からの米株バブル崩壊暴落、2002年の円急落、昨年2007年8月の円急騰など大相場予測の精度に定評がある。「わかりやすい、役に立つ、当たる」として顧客満足度の高さではFX界随一との呼び声が高い。

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